谷間でキャンプ

自分のための思考整理

父が母のストーカーであるという表現がしっくりきすぎてつらい

私が家に帰るとベッドに伏した母が「お父さんがいたからしんどい……」とぐったりしている。

せやろな……。

 

父と結婚しないと殺されると思って結婚したという母。
母は何度も離婚しようとして考えても考えてもやっていける気がしなくて絶望の面持ちで踏みとどまっていた。

妄想で世界中が敵に見えた時、裏で糸を引いているのが父であると母の無意識が設定したのは「そりゃそうだろな」でしかなかった。

「でももうお父さんにも制御できてないの」という設定が加わった時は変なとこリアルで笑った。そら父に世界をコントロールする力はないわ。

 

一方父はこうなってから「円満で仲の良い家族だったのに、不運にも妄想のために母さんが俺のことを嫌いだなんてありえないことを思い込んでしまって……」とほざきだしたので、びっくりして、本当にそこまでひどいのかとびっくりして、どうせまた忘れられるけど記録が残るように丁寧にメールを送っておいた。

私は父のことで泣いたり酔ったり吐いたり倒れたりする母を小さい時から介抱してきたことを忘れようもないし、あなた昔浮気してたし、母の体調なんてないがしろだったし、何度も離婚切り出されてたし、母は明らかにずっと拒絶の意思を示してるし、(私から見ればそのストレスの結晶たる)母の妄想をダシにこの40年を無かったことに改竄とか絶対にしないでください

 

みたいなことを……オブラートに包んで……(包んだところで)

 

父の怖いところは本当に自分の記憶を改竄してその場その場で自分は清廉潔白だと信じ込むところだ。それなりにふるまうから割と第三者には真に受けられてしまう。

「三月のライオン」の妻子捨男ぽさある……昔はもっと分かりやすく我慢きかなくてDVギリギリ感あったけど……

正義と信じて全力で本当に死にそうな母や兄を追い詰めるばかりだった。
父から逃れる方法が、母は妄想失踪、兄は自殺、私は物理的距離しかなかったということの結果が今なのではと思う。

母が行方不明になった時、父はこちらの家に泊まり込む気満々で、「言いにくいのだけど、あなたがいると母さんは絶対にこの家に帰れない。姿を見たらまたどっか行っちゃうかもしれない」と私に言われて心底びっくりしてしばらく飲み込めないようだった。

自分が拒絶されることが理解できない。

いや現実は置いといても、主犯の父に追い詰められる妄想の最中なんだから、そらそうだろ。

最近は母の隣に黙りこくって座って、嫌がった母がすぐ席を立ってしんどいのに所在なくウロウロしてるのに、父はそのまま寝てしまうことが続いている。それを親交だと思っている。

あと今に至るまで「俺はこんなにウェルカムなのに、母さんが俺を嫌わなきゃいいだけなのにな、まったく意味が分からない。母さんには困ったもんだ」という認識なの怖い。多分死ぬまで変わらない。

父も母にこれだけ嫌われて、傍から見ても相性最悪で、まあ大変な目にもあってるし母も大概だと思うのにこのウェルカム感。

逆に母の気持ちを無視してるから、母がこれだけ拒絶してることなんて1ミリも受け止めてないからできることじゃなかろうか。ストーカーの原理。

 

正直、父もある種の特性があるかグレーゾーンではないかと思っている。現実への対処のために必要な仮定として。
軽々しく言えないし重々しい労力をかけるつもりもないので置いとくけど。

 

そんな感じなので、父はとても献身的だったり貢献してたり家族想いだったり努力してたりとも言えて、実際その愛のようなものとエネルギーと金に助けられてもきたけど(脅かされてもきたけど)、私は折に触れ「私がクソヤロウなのでは」と恐ろしい思いで何度も足下を確かめるけど、

「ここにいては脅かされ続ける」「ここに私を守ろうとする人は私しかいない」「日和りそうになっても距離を置かなきゃ駄目だ」ということを忘れてはいけない、という危機感に追い立てられている。

 

母の辛さとストレスは想像に余りある。
父もそれだけ頑張るなら相手の喜ぶ方向にというかもうちょっと噛み合ってたらなあ……

私は母に離婚という選択肢をあげたかった。円満に家族解散したかった。遠くで幸せを願う憎めない他人同士になりたかった。

でもそれぞれ一人で生きる力がないから、依存がこの家族をこの家に押し込めている。