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自分のための思考整理

「さよなら、お母さん 墓守娘が決断する時」感想

ハイ読んだよー!

助けを求めて本を読む時が一番モチベーション高いんだよな……で早速読了。母親の娘依存・過干渉に関する「母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き」に続いての「さよなら、お母さん 墓守娘が決断する時」。

内容:それぞれの視点から見たある母娘、するべきこと

一つのケースに対して母・娘・娘の夫の視点をそれぞれ細かく描写している。

母パートおっも

墓守娘の作業としてこの読書ヘビー! 動悸しながら休み休み読んだ。母親の視点が長くて理不尽でからみつくようで話の中の娘と一緒にぐったりする。

一連の流れがあってこその母親のヤバさであり、それがあって少しでも実感を持って理解できるという人はいるのだろうけども個人的には半分くらいでお腹いっぱい……

前作との違い

前作では「母親がこの状況を理解できる訳がない」という前提だったのに対し、今作では「いうても他が変わってくれなきゃ娘が大変すぎるし理解できる親もゼロではない限り『変わることを目指すとすればどうすべきか』を提示すべきだろう」との立場で書かれている。

うん「娘の考える以上に絶望的だから余計な希望持ってボロボロになるのはやめとけ! な!」ていうのも「でも100%ではないものを切り捨てるべきではない」も分かるな……どっちも大事だもんな……

母親との関係の持ち方を工夫する方法

1. 夫に防波堤となってもらう
2. 「中立・客観的立場はまやかし」と心得る
3. 逃げる
4. 関係を断つ
5. 少しずつ距離をとる
6. 世代連鎖の呪縛を恐れない
7. 謝罪の言葉を引き出す

 

1いない、6恐れてない、7無理だと思う ので置いといて。

中立的な意見を述べるひとは、今のところ自分の味方ではないと見分けることができれば、そんな意見に動揺させられることもなくなるだろう。中立的援助者から二次被害を受けることもなくなる。

二次被害はばかにならないほど気力を削ぐのでこれは参考にしよう……冷静で客観的な意見が助かることはあるけど、安易な中立にはダメージもらった記憶ばかりだわ。他の話でも役に立つかもしれない。

3.逃げる……一時的でもいいから母親から姿を隠す
4.関係を断つ……「会いたくない」「連絡を取りたくない」と宣言する
5.少しずつ距離をとる……頻度や程度や母親のために取る時間を減らす、など。

母親と父親への提言もあるけどうちは今のところ言ってもムダやろ感しかない。いや親が聞く耳を持ってるとしたら娘は「一体どこからどう言えば伝わるのか」と頭を抱えるだろうから心強い指針なのだけど。

まとめ:前作と併せて味方でいてくれる本

本能的に前半読み返したくなくなっちゃったのだけど……今のところここまで理解してもらっていると感じられる機会はなくて、むしろ先達としてナビゲートしてくれる感じ救われる。

この概念を本にしてくれてこれを媒体に人と情報が集まること、墓守娘達の苦しみとやるべきことを言語化して助けになること、本当にすんげーことしてくださったなあと感謝。

きつい人ほど読むのにもダメージ受けるので体調に合わせた方がいいけども……